はじめまして。静岡県静岡市で不動産購入や移住をサポートしております、株式会社森田不動産の鈴木と申します。
このコラムをご覧いただき、ありがとうございます。 現在、県外（東京や神奈川、愛知など）にお住まいで、「自然豊かな静岡市で子育てをしたい」「リモートワークを機に、広くて安い静岡市の家に住み替えたい」と、静岡市への移住を検討されていることと存じます。
そんな皆様に朗報です。静岡市では、県外からの移住者を対象に、住宅の購入費用やリフォーム費用を補助する、非常に手厚い「移住支援制度」があることをご存知でしょうか？ その額は、条件を満たせば最大400万円（※）にもなる可能性があります。これを知らずに住宅を購入してしまうと、数百万円もの損をしてしまうかもしれません。
しかし、「自分は対象になるのか？」「どの補助金が使えるのか？」といった制度の詳細は複雑で分かりにくいため、申請を諦めてしまう方も少なくありません。
そこでこの記事では、静岡市へ移住して住宅を購入しようと考えている方に向けて、2025年度最新版の「静岡市移住・定住促進補助金」の仕組み、対象条件、そして申請の流れまで、不動産のプロが分かりやすく解説します。
この記事を最後までお読みいただければ、ご自身がどの補助金を使えるのか、どのように申請すればよいのかが明確になり、賢くお得に静岡市での新生活をスタートさせる準備が整います。
静岡市への移住を検討中のご家族、住宅購入予算を抑えたい方は、ぜひ最後までじっくりとお読みいただき、夢のマイホーム実現にお役立てください。
静岡市への移住で使える「最大100万円」の移住支援金とは？
まず、住宅購入に限らず、静岡市へ移住するだけで受け取れる可能性がある「移住支援金」について解説します。これは、静岡県と静岡市が連携して行っている制度です。
制度の概要と支給額
東京圏（東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県）から静岡市へ移住し、就業・起業・テレワーク等を行う方を対象に、支援金が支給されます。
- 単身での移住： 60万円
- 世帯（2人以上）での移住： 100万円
- 18歳未満の子どもがいる場合： 子ども1人につき100万円を加算
例えば、夫婦と子ども2人（18歳未満）で東京から静岡市へ移住する場合、 世帯100万円 ＋ 子ども加算200万円（100万円×2） ＝ 合計300万円 もの支援金を受け取れる可能性があります。
対象となる主な条件
この支援金を受け取るには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 移住元の条件： 移住直前の10年間のうち通算5年以上、東京23区内に在住または東京圏から23区内へ通勤していたこと。かつ、移住直前に1年以上連続して在住または通勤していたこと。
- 移住先の条件： 静岡市に転入し、申請日から5年以上継続して居住する意思があること。
- 仕事の条件： 以下のいずれかに該当すること。
- 静岡県がマッチングサイトに移住支援金対象として掲載する求人に就業する。
- プロフェッショナル人材事業等を利用して就業する。
- 所属先企業からの命令ではなく、自己の意思で移住し、静岡市でテレワークを行う。
- 静岡県の「地域創生起業支援金」の交付決定を受ける。
特に「テレワーク移住」でも対象になる点は、今の時代に合った大きなメリットです。
【注目】静岡市独自の「住宅購入・リフォーム補助金」最大400万円！
上記の「移住支援金」とは別に、静岡市独自で行っている、住宅取得（購入・建築）やリフォームに対する補助金があります。これが非常に強力です。 （※制度名称や条件は年度により変更される場合があります。以下は2024年〜2025年の傾向に基づく解説です）
静岡市空き家改修事業補助金（移住者枠）
静岡市内の「空き家」を購入し、居住するためにリフォームする場合、その改修費用の一部が補助されます。
- 補助対象： 静岡市空き家情報バンクに登録された物件などを購入し、リフォームする場合。
- 補助額： 改修費用の3分の1～2分の1など（上限額は条件による）。
- 加算措置： 県外からの移住者、若年世帯、子育て世帯には上限額が加算される場合があります。
しずおか市「移住・定住促進」住宅取得助成制度（エリア限定）
静岡市が指定する特定のエリア（オクシズ地域や、まちなか居住推進区域など）に住宅を取得する場合に、補助金が出る制度もあります。
例えば、「オクシズ（奥静岡）」エリアへの移住であれば、住宅の新築・購入費用に対して最大200万円以上の補助が出るケースもあります。 また、**「空き家バンク」**に登録された物件を購入する場合、購入費や改修費、さらには家財道具の処分費用まで補助される制度も充実しています。
これらを組み合わせることで、移住支援金と合わせて最大400万円相当のメリットを受けられる可能性があるのです。
【注意点】 これらの補助金は、予算の上限に達し次第終了する場合や、事前の申請が必要な場合があります。「契約した後」や「工事を始めた後」では申請できないケースがほとんどですので、必ず**物件探しや契約の「前」**に、私たち不動産会社や静岡市役所へご相談ください。
静岡市が移住者に人気の理由：補助金だけじゃない魅力
補助金が充実していることは大きな魅力ですが、それだけで移住を決めるのは早計です。静岡市が多くの移住者に選ばれている「住環境」としての魅力もご紹介します。
1. 温暖な気候と災害リスクの少なさ
静岡市は、冬でも雪が降ることはほとんどなく、年間を通して非常に温暖で過ごしやすい気候です。 また、「南海トラフ地震」への懸念がある一方で、静岡市は長年防災対策に力を入れており、ハザードマップの整備や耐震化の促進が進んでいます。内陸部の高台など、津波リスクの低いエリアを選べば、安心して暮らすことができます。
2. 首都圏へのアクセスの良さ
静岡駅には新幹線「ひかり」が停車し、東京駅まで約1時間で到着します。 「週に数回は東京へ出社する」「週末は都内で買い物」といったライフスタイルも無理なく実現可能です。新幹線通勤をする場合、通勤定期代の一部を補助する制度を持つ企業もあります。
3. 「ほどよい都会」と「すぐそこの自然」
静岡駅周辺にはパルシェ、松坂屋、セノバといった商業施設が充実しており、買い物に困ることはありません。 一方で、車で30分も走れば海（駿河湾）や山（日本平、オクシズ）があり、キャンプや釣りなどのアウトドアを日常的に楽しめます。 「都会の利便性」と「田舎ののんびり感」のバランスが絶妙なのが、静岡市の最大の特徴です。
静岡市への移住で失敗しない「住宅購入」のポイント
補助金を使ってお得に移住するためには、物件選びやスケジューリングが重要です。失敗しないためのポイントを解説します。
ポイント1：補助金の「要件」に合う物件を探す
「気に入った物件を買ってから補助金申請」では遅い場合があります。
- 空き家バンク登録物件かどうか： リフォーム補助金を使うなら必須の条件になることが多いです。
- エリア要件： オクシズなどの特定エリアかどうか。
- 耐震基準： 昭和56年以前の物件の場合、耐震補強が必要になる場合があります。
ご自身で全てチェックするのは難しいため、「移住補助金を使いたい」と不動産会社に伝えて、対象となる物件を紹介してもらうのが一番の近道です。
ポイント2：スケジュール（タイミング）を合わせる
移住支援金や住宅補助金には、「転入日の前後〇ヶ月以内に申請」「契約前に事前協議が必要」といった厳しいスケジュールの決まりがあります。 住民票を移すタイミング（転入届）と、住宅の引き渡し（決済）のタイミングを間違えると、補助金がもらえなくなるリスクがあります。不動産会社と綿密に打ち合わせをして、スケジュールを組みましょう。
ポイント3：トータルの資金計画（住宅ローン）を立てる
補助金は、基本的に「後払い」です。リフォーム工事や住宅購入が完了し、支払いを終えた後に振り込まれます。 そのため、最初の購入資金や工事代金は、自己資金や住宅ローンで用意する必要があります。 静岡市内の地方銀行（静岡銀行、清水銀行など）や信用金庫は、移住者向けの住宅ローン商品や、金利優遇を行っている場合があります。地元の金融機関に強い不動産会社に相談し、有利な住宅ローンを紹介してもらいましょう。
まとめ：静岡市への移住は「補助金」と「プロのサポート」で賢く実現！
静岡市への移住で利用できる補助金制度と、その活用ポイントについて解説してきました。
- 移住支援金： 東京圏からの移住で最大100万円＋子ども加算（条件あり）。テレワークも対象。
- 住宅補助金： 空き家改修や特定エリアでの購入で、リフォーム費や購入費を補助。
- 魅力的な住環境： 温暖な気候、東京への好アクセス、海と山の自然。
- 成功の鍵： 「事前」の相談と、要件に合った物件探し、スケジュールの管理。
最大400万円相当の支援を受けられるチャンスは、そうそうありません。この制度をフル活用して、静岡市での理想の暮らしと、経済的なゆとりの両方を手に入れてください。
「私は補助金の対象になる？」「どんな物件があるの？」 少しでも疑問に思ったら、まずは私たち株式会社森田不動産にご相談ください。静岡市の移住事情に精通したスタッフが、補助金申請のサポートから物件探し、住宅ローンの手続きまで、あなたの移住をトータルでバックアップいたします。
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