
こんにちは。森田不動産の鈴木です。
皆さんは、「路線価」という言葉を聞いたことがありますか?もしかしたら、初めて聞く方もいるかもしれませんね。
路線価というのは、簡単に言うと、道に面している土地の、1平方メートルあたりの「価値」を示す数字のことです。国が毎年発表していて、相続税や贈与税などの税金を計算するときに使われます。あなたの持っている土地が、今どれくらいの価値があるのかを知るための、大切な目安になるんですよ。
そして静岡市の路線価についても、国税庁が7月1日に2025年分の路線価(1月1日時点)を公表しました。
静岡県全体の路線価が、なんと17年ぶりに上がる(プラスに転じる)という、うれしいニュースがありました。特に静岡市の呉服町通りは、46年も連続で一番高い路線価をキープしているんです。
「でも、これって私の土地の価値にどう関係するの?」 「路線価が上がると、何か良いことあるの?」 「難しい数字ばかりで、よくわからないな…」
そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。この記事では、静岡市の路線価について、なぜ大切なのか、どんなふうに活用できるのかを、小学生にもわかるくらい簡単な言葉で、わかりやすくお話ししていきますね。あなたの土地の価値について、一緒に考えていきましょう。
路線価ってなあに?静岡市の土地の価値を知るための大切な数字
路線価とは、国(国税庁)が毎年7月1日に発表する、「道路に面した土地の、1平方メートルあたりの値段」のことです。例えば、「この道に面した土地は、1平方メートルあたり10万円だよ」というように示されます。
この路線価は、特に「相続税」や「贈与税」といった、財産を受け継ぐときにかかる税金を計算する時に使われる、とても大切な基準になるんです。だから、あなたの持っている土地の正確な価値を知るための、重要な手がかりになります。
静岡県の路線価、17年ぶりに上昇!
静岡県全体の路線価が、17年ぶりに平均で0.2%上がったというニュースがありました。これは、長く続いた下落の時期を乗り越え、静岡県の土地に元気が出てきたという、良いサインなんですよ。
特に静岡市の葵区紺屋町にある「呉服町通り」は、1平方メートルあたり118万円と、静岡県内で一番高い路線価を46年も連続で保っています。これは、お店がたくさんあって、人通りが多い、とても活気のある場所だということを示していますね。
地域ごとの動き「二極化」って?
路線価を見ていると、静岡県内でも、場所によって土地の価値の動きが違うことがわかります。
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元気なエリア: 熱海や静岡市清水区の草薙駅周辺など、観光客が増えたり、新しい建物がたくさん建ったりしている場所は、路線価が大きく上がっています。熱海は15.2%も上がっていて、これはホテルやお店を建てようとする動きが活発だからです。草薙駅周辺も、住みやすさが評価されて5.0%も上がっています。
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変わらないエリア: 沼津や藤枝、島田など、去年に比べて路線価が変わらなかったり、これまで下がっていたのが止まったりした場所もあります。
このように、便利な場所や再開発が進んでいる場所は路線価が上がり、そうでない郊外の場所は路線価が横ばいになるなど、土地の価値が「元気な場所」と「そうでない場所」に分かれてきているんです。これを専門家は「二極化」と呼んでいます。
路線価から分かる!静岡市の土地の今と未来
路線価の動きを見ていると、静岡市の土地が今どんな状況で、これからどうなっていくのかが見えてきます。
住宅地の動き
家を建てるための土地(住宅地)では、大きなハウスメーカーさんが良い土地を取り合っているので、静岡市の町の中心にある土地の値段が上がっています。また、これまで津波などの心配があって敬遠されがちだった海の近くの土地でも、値段が下がるのが止まってきているようです。これは、安心して住めるように工夫が進んだり、新しい魅力が生まれてきたりしている証拠かもしれません。
お店や会社の土地(商業地・工業地)の動き
商業地では、コロナウイルスが落ち着いて人が町に戻ってきたので、土地の値段も元気を取り戻しています。
工業地では、インターネットで買い物をする人が増えたことで、大きな倉庫や工場を建てるための土地がとても人気です。特に高速道路の近くなど、物が運びやすい場所の土地の需要が続いています。
これからの見通しは?
ただし、将来の見通しについては、慎重な意見もあります。現在、建物を建てるための材料費が上がっているため、住宅価格やオフィスなどの賃料も高くなっています。もし、この値段が高くなりすぎると、家を買う人やオフィスを借りる人が減ってしまう可能性があります。そうなると、土地の値段が上がるペースも少しゆっくりになるかもしれません。
静岡県内の路線価ランキング:あなたの街の価値は?
静岡県内の主な13の税務署が管轄するエリアで、一番路線価が高い場所がどこなのかを見てみましょう。このランキングは、あなたの街の土地が、静岡県内でどれくらいの価値があるのかを知るための目安になります。
静岡県内13税務署管内の最高路線価
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静岡(静岡市葵区紺屋町 呉服町通り): 1平方メートルあたり118万円(前年より2.6%アップ)。静岡県内で46年連続の一番高い場所です。
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浜松西(浜松市中央区砂山町 浜松駅前通り): 1平方メートルあたり103万円(前年より4.0%アップ)。浜松の玄関口で活気があります。
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熱海(熱海市田原本町 平和通り): 1平方メートルあたり38万円(前年より15.2%アップ)。観光客が増えて、ホテルなどが建つ動きが活発です。
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三島(三島市一番町 小山三軒家線通り): 1平方メートルあたり27万円(前年より1.9%アップ)。
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沼津(沼津市大手町1丁目 市道30654号線通り): 1平方メートルあたり26万円(前年と変わらず)。
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清水(静岡市清水区草薙1丁目 市道草薙1丁目5号線通り): 1平方メートルあたり21万円(前年より5.0%アップ)。草薙駅周辺の再開発で住みやすさがアップしました。
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藤枝(藤枝市前島1丁目 藤枝駅吉永線通り): 1平方メートルあたり15万円(前年と変わらず)。
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富士(富士市本町 鷹岡富士停車場線通り): 1平方メートルあたり11.5万円(前年より4.5%アップ)。
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浜松東(浜松市中央区和田町 国道152号通り): 1平方メートルあたり11万円(前年と変わらず)。
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掛川(掛川市駅前 掛川駅梅橋線通り): 1平方メートルあたり11万円(前年と変わらず)。
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磐田(磐田市中泉1丁目 市道中泉192号線通り): 1平方メートルあたり10.5万円(前年と変わらず)。
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島田(島田市日之出町 島田停車場線通り): 1平方メートルあたり8.3万円(前年と変わらず)。
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下田(下田市東本郷1丁目 国道136号通り): 1平方メートルあたり8万円(前年より1.3%アップ)。
※この路線価は、1平方メートルあたりの値段です。
路線価が上がるとどうなるの?あなたの不動産との関係
路線価は、主に相続税や贈与税を計算するときに使われる、土地の価値の目安です。路線価が上がるということは、その土地の価値が上がったと国が認めた、ということになります。
路線価が上がると、次のようなことが考えられます。
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税金への影響: 路線価が上がると、相続税や贈与税の計算のもとになる土地の評価額も上がるので、税金が多くなる可能性があります。
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売却の目安: 路線価は、あくまで税金を計算するための目安ですが、不動産の価値が上がっているサインでもあります。あなたの土地の売却を考える際の一つの参考になるでしょう。
ただし、路線価は、不動産市場で実際に売買される価格(時価)とは少し違います。時価は、路線価だけでなく、土地の形や日当たり、周りの環境、その時の不動産市場の景気など、もっとたくさんの要素で決まります。
もしあなたの土地が、路線価が上がっている地域にあるなら、もしかしたらあなたの土地の資産価値も上がっているかもしれません。
静岡市で不動産売却を考えるなら森田不動産へ!
路線価は、静岡市の土地の元気さを教えてくれる大切な数字です。もし、あなたの持っている土地が、路線価が上がっている地域にあったり、今後発展しそうな場所にあったりするなら、それはあなたの資産価値が高まっているサインかもしれません。
「私の土地の路線価って、どうなっているんだろう?」 「路線価が上がったから、売却を考えた方がいいのかな?」 「相続した土地だけど、どうすれば一番良いんだろう?」
そんな疑問やご心配があるなら、ぜひ私たち森田不動産にご相談ください。私たちは静岡市に地域密着の不動産会社として、路線価だけでなく、静岡市の不動産市場の様々な動きを熟知しています。
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